とってもエコなカップとして有名なハスキーカップって知ってますか?
サステイナブルなコーヒーカップとして海外で人気を集めるHuskee cup(ハスキーカップ)。
日本にもじわじわ人気の波が来ています。
なぜこんなにも話題なのか??をご紹介していきます。
Huskee cup(ハスキーカップ)とは
オーストラリアのメーカーで発案されたハスキーカップ。
「ハスク」とはコーヒー豆の殻のことで、コーヒー豆を摂るときに必然的に出る廃棄物です。
これをリサイクルして原料とし、作られたコーヒーカップがハスキーカップです。
- 2色展開でサイズは、以下の計5つ展開
- 3oz(88ml)、
- 6oz(180ml)
- 8oz(230ml)
- 12oz(350ml)
- 16oz(470ml)
- 価格はいずれも2,000円前後
使い捨てコーヒーカップによる環境への影響を減らす狙い
使い捨てのカップは世界中であたりまえのように使われていますが、
一回だけの使用のために作られ、捨てられるわけですから環境への影響は言わずとも相当なものでしょう。
どれだけ多くのカップが廃棄されているかを表したのは以下をご参照ください。(参考:https://huskee.co/)
- コーヒーを愛する国、オーストラリアでは30分毎に5万個のコーヒーカップが消費される
- 世界では毎年6千億の使い捨てカップが生産される
- 99.75%の使い捨てカップはリサイクルされずに捨てられる
- 毎年オーストラリアではカップだけで6000kgの廃棄物が処理されている
これらの現実を受け、ハスキーカップ考案につながったわけです。
なぜこんなに注目されているのか?
実はコーヒーの抽出殻から作られたカップはハスキーカップの他にも既に存在しています。
なのになぜハスキーカップが特に「サステナブルなカップ」として注目されているのでしょうか?
理由は『HuskeeSwap(ハスキースワップ)』という取り組みが大きく関係しています。
HuskeeSwap(ハスキースワップ)とは?
オーストラリアやカナダなどのカフェでは、HuskeeSwap(ハスキースワップ)という取り組みを行なっています。
HuskeeSwap(ハスキースワップ)とは:
ハスキーカップをスワッピング(交換)しながらコーヒーを楽しむことで、ゴミを減らす仕組みのこと。具体的な方法は、まずハスキーカップを購入しカフェに持ち込むことでコーヒーを淹れてもらえます。
飲み終わったカップを次コーヒーが飲みたいときに再度店に持ち込むと、洗って除菌した別のハスキーカップにコーヒーを淹れてもらえるという仕組みです。
さまざまなカフェがこの取り組みに参加しており、専用のアプリからハスキースワップに参加しているカフェを探し、国内のいろんなカフェで利用することができます。
マイタンブラー持参との違いは?
一見、マイタンブラーをカフェに持ち込むことと同じなのでは?と疑問に思われる方もいると思います。
しかしマイタンブラーとハスキースワップでは、決定的な違いがあります。
マイタンブラーの落とし穴
ひとつのマイタンブラーを何回も、何年も使うことはすごく環境に優しい行動です。
しかし現実では、タンブラーを1年間で数個買い替えたり、お家にかわいいタンブラーのコレクションが並ぶ人も多いのではないでしょうか。
タンブラーを作るのにも資源やエネルギーが消費されているので、ひとつのものを長く使わないと本当にエコとは言えないですよね。
ハスキースワップは廃棄物が出ない仕組み
ハスキーカップはそもそもの原材料が廃棄される予定のコーヒーハスクであることから、資源を大幅に減らすことができています。
さらにハスキースワップでは、カップの洗浄を店が行うため、その際に古くなったハスキーカップを回収し、それを原料にしてまた新しいハスキーカップが作られます。
これによって廃棄物がほとんど出ない仕組みになっているのです。
ハスキースワップは日本ではまだ実施されていない
ハスキースワップはオーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランド、スウェーデン、スイス、スロバキア、インドなど多くの国で取り入れられています。
しかし日本で実施されているカフェはまだありません。今後もそのようなカフェが出てくるか不明です。
ハスキーカップは、ハスキースワップを実施してこそエコサイクルなので、カップだけを持っているだけでは魅力は半減してしまうかもしれません。
しかし、もし今から長く使えるマイタンブラーを購入しようと考えている方がおられるのであれば、ハスキーカップを候補の一つにしていただけると地球もきっと喜ぶかも。なんて…
ハスキーカップがエコな理由まとめ
ハスキースワップのエコな理由をまとめると以下のような感じです。
- ハスキーカップはそもそもの原料がコーヒーハスクである
- 「カフェ指定のカップ」とされることで流行りの新しいタンブラーを購入しなくなる
- 古くなったカップを店側が責任を持って再利用に回すのでゴミが出ない
- 古くなったハスキーカップは新しいハスキーカップを作るために使用される
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