【蜜蝋ラップ】これがベスト比率!自家製エコラップの簡単な作り方

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蜜蝋ラップ、使ってみたいけどお財布には優しくないなぁ

私は普段から蜜蝋ラップを使ってるけど、もう少したくさん欲しいな

そんな2人に朗報!蜜蝋ラップは簡単なのに、安くで大量生産することができるよ!

蜜蝋ラップは作り方がとても簡単で、しかも自分に好きなサイズ・好きな色で作ることができます。

材料を一度買っておけば少しの分量でたくさん作れるので、「今まで使ってた蜜蝋ラップがボロボロになってしまった!」という時でも、いつでも修理したり、新しいものを作ることができます。

蜜蝋ラップに必要な材料

こちらで説明する材料は、蜜蝋ラップが大体30cm×30cmが2枚、20cm×20cmを3枚作ることができる分量です。

(経験から、蜜蝋ラップお皿を覆う、または野菜を包むにしてもサイズは大きめがおすすめなので、30cm角と20cm角のものが複数あると便利な印象です。)

蜜蝋ラップを作るために必要な材料
  • 蜜蝋 30g
  • 植物樹脂 15g
  • 植物性オイル(ココナッツオイルなど) 6g
  • 小さい鍋
  • ハケ(シリコン製がおすすめ)
  • 綿100%の布(バンダナ〜薄めのハンカチくらいの厚さ、100均のハギレなどでもOK)
  • オーブンシート(クッキングシート)
  • アイロン
  • 新聞紙

(↑こんなキットも売ってました。15cm角の蜜蝋ラップが作れるみたいなので開始早々で心が折れた方はこちらをどうぞ…笑)

メインとなる材料の蜜蝋植物樹脂植物性オイルについて、どのようなものを用意するべきかおすすめをご紹介します。

①蜜蝋

ビーズワックスタイプのものをおすすめします。

ビーズワックスタイプは、蜜蝋がフレーク状になっているため分量が微調整しやすく、計りやすいことからおすすめです。

大きなかたまりタイプのものでももちろん○ですが、使用する際に切ったり削ったりする必要があるので手間がかかることがデメリットです。

購入時にどのくらいの量を購入するか迷う方もいると思いますが、蜜蝋ラップを家庭用で使用予定であれば100gで十分だと思います。

②植物樹脂(ダンマルガム)

松ヤニでも大丈夫です。私はダンマルガムというものを使いました。

蜜蝋ラップは植物樹脂がなくても作ることができますが、私は入れることを推奨します。

理由としては、植物樹脂があるかないかで、蜜蝋ラップの耐久性が全然ちがうからです。

植物樹脂は蜜蝋をコーティングし、取れにくくしてくれる役割があります。

以下の写真はダンマルガムを使わずに作った蜜蝋ラップです。一回だけ使用したあと水道水であらって乾かした蜜蝋ラップの写真です。

まだまだ使えないことはないですが白くなってしまっている部分もあり、蜜蝋が少し取れてしまっています。

また、ダンマルガムを使わなかった蜜蝋ラップでは接着力が落ちてしまいます。

以下はマグカップに蜜蝋ラップをかけてみた写真です。

左:ダンマルガムなしの蜜蝋ラップ フィット感はあまりなく時間とともにラップが開いてしまう

右:ダンマルガム入りの蜜蝋ラップ 吸着性があり、時間とともに開いてくる感じは少ない

このように食べ物や食器などへの密着感にも違いが出てきます。

サランラップなどのプラスチックラップとより近い使用感にするには植物樹脂は必須です。

ダンマルガムは顔料であり、絵画に使われるそうなので、すでに似たような植物樹脂をお持ちの方はそれでも大丈夫だと思います。

蜜蝋と比べてあまりたくさん量が要るものではないので、購入される場合は少なめで大丈夫です!

こちらのダンマルガムは天然なので食べ物に触れるラップを作る点では安心ですね。

すでに蜜蝋のみでラップを作ってしまった場合も、ぜひあとから植物樹脂を追加することをおすすめします。

※植物樹脂を使わずに作った蜜蝋ラップに植物樹脂を足す方法

③植物性オイル

植物性オイルは、ココナッツオイルホホバオイルで可能です。

私はココナッツオイルを使用しました。

オイルを入れることで蜜蝋が生地に伸び・馴染みやすくなり、完成後のラップが柔らかくなります抗菌作用もあります。

スーパーに売っているココナッツオイルや薬局にあるホホバオイル、なんでも大丈夫です。

ただ、オイル自体の匂いが残る場合もありますので、残っても気にならない好みの香りのオイルを選ぶことをおすすめします。

作り方

①蜜蝋・植物樹脂・ココナッツオイルを溶かす

蜜蝋 10 : 植物樹脂 5 : 植物オイル 3 の比率で使用します。

蜜蝋30g・植物樹脂15g・ココナッツオイル6g を鍋に入れ、極弱火で溶かします。

植物樹脂は少し溶けにくいため、先に鍋に入れて溶かしておくと良いと思います。

蜜蝋や植物オイルはすぐ溶けるので、焦付きを防ぐためにハケで混ぜながら溶かしてください。


②綿の布に①を塗る

布の中心からにハケで溶かした蜜蝋たちを塗っていきます。

後からアイロンで全体に均一に伸ばすので、塗り方は適当で大丈夫です。

はみ出し防止のために新聞紙の上にオーブンシート(クッキングシート)を敷き、その上で作業すると机が汚れなくて済みます。

蜜蝋を布の端ギリギリまで塗ると、アイロンを当てたときに布から蜜蝋がはみ出てしまうので、真ん中に多めに塗るようにしましょう。


③②にアイロンを当てる

②の布の上にオーブンシートをもう一枚置き、上から弱〜弱めの中に設定したアイロンで蜜蝋を伸ばしていきます。

蜜蝋が足りないところはハケでミツロウを少しずつ塗り足す→アイロンで伸ばす、これを繰り返し行なってください。

伸ばすときにオーブンシートからはみ出たミツロウがアイロンに付いてしまった時は、アイロンが温かい内にキッチンペーパーやティッシュで拭き取ります。

*手に当たってヤケドしないように注意!!


④乾かす

オーブンシートから布を外し、両端を持ってパタパタと自然乾燥させて完成。

すぐに乾きます。洗濯バサミで吊るしておいても良いです。

※植物樹脂を使わずに作った蜜蝋ラップに植物樹脂を足す方法

1.ダンマルガム10g:蜜蝋2.5g:植物樹脂2.5gほどで溶かします。(ダンマルガムだけでは伸びにくいので、伸ばしやすくするために蜜蝋や植物オイルを足しています)

2.ハケで同様に布に塗り付け、アイロンで伸ばすと出来上がり。場合によってはミツロウが多くなりすぎる時があるので、アイロンでわざとはみ出すように端から押し出して蜜蝋の量を調節しましょう。

ダンマルガムが全体に行き渡るようにすると蜜蝋ラップが丈夫になります。

実際に作ってみて分かったこと・オススメポイント

蜜蝋ラップはキチンと包んで使うと、プラスチック製のラップより抗菌性があるため野菜の断面の新鮮度がより保たれます。

次の写真は、バナナを半分に切り断面を蜜蝋ラップに包んで24時間冷蔵庫で置いたあとの写真です。

断面は全く黒くなっておらず、 切った時のままの色に保たれていました ^^

ただ、ミツロウラップはプラスチックのラップよりも吸着力が下がるため、野菜や果物の断面にかぶせるだけの使い方であると取れやすくなってしまいます。

なので 野菜や果物より少し大きめの蜜蝋ラップで全体を包むように使うのがオススメ!

なのでラップを自分で作ってみようと思っている方は、20×20cm〜30×30cmサイズを多めに作ると便利です。

また、蜜蝋ラップは熱に弱く、蜜蝋が溶け出してしまうためレンジ・お湯の使用は禁止です。

なので洗うときは水を使ってください。水の温度で冷えると蜜蝋が固まってコーティング力が強くなるため、洗うときに蜜蝋がたくさん剥がれなくなります。

酸性にも弱いのでレモンなどの柑橘系くだものにも使えないです。

下記に蜜蝋ラップを使うときの注意点をまとめておきます。

蜜蝋ラップのポイント
  • 熱に弱いためレンジは使えない。お湯で洗うのもNG
  • 洗うときはで洗う。
  • 酸性に弱いのでレモンなど柑橘系のものには使えない。
  • 繰り返し使うため衛生面から生ものへの使用もNG
  • 大きめの蜜蝋ラップで野菜全体をしっかり包んで使うのがオススメ。

蜜蝋ラップはおにぎりに向かない?

よく、エコラップでおにぎりを包んで持っていかれている方もおられるようですが…

私の経験談では、ココナッツオイルを使用した蜜蝋ラップでおにぎりを直接包むことはおすすめしません。

ココナッツオイルの匂いが白米に移ってしまうからです。

特に作りたての蜜蝋ラップは匂いが強いのでおすすめできません。

もし使用される場合は、海苔でおにぎり全体を包んだ上から蜜蝋ラップで包むようにしたほうが匂い移りは気になりにくいです。

またはしばらく使用して匂いが減ってきた蜜蝋ラップを使用しましょう。

最後に

蜜蝋ラップを作られる際は、火やアイロンを使うのでくれぐれも火傷などには気をつけながら楽しんでくださいね!

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